キュンパスで、かわいい女子大生に出会っても、引っ込み思案なため、「hi!」の一声がなかなかかけられないという男性も多いだろう。そんな男性に朗報だ。お目当ての女性を見つけた場合、こっそり携帯で写真を撮ると、自動的にその女性の情報が調べられるソフトを、四川大学の魏驍勇・教授が開発したのだ。華西都市報が報じた。
「先に生活、それから勉強」がモットーの魏教授は2009年、香港で登山活動に参加し、歩きながら標識を探している過程で、警察が利用している監視カメラに映った犯人を発見できる「顔認識ソフト」を利用し同ソフトを開発することをひらめいたという。同ソフトは昨年、特許を取得した。同ソフトについて、魏教授は「簡単に言うと、写真に基づいて、パソコンで計算、データ化し、それを保存しておく。すると次に同じ人の写真を撮影した場合、携帯にダウンロードした画像識別ソフトを通して、すぐに写真に最も似ている人の情報を調べることができる。これにより、引っ込み思案な学生の、恋人作りという問題を効果的に解決できる」と説明する。
魏教授は既に、同大学で、同ソフトの導入を試験的に始めており、次の新学期が始まるまでに、無料でダウンロードできるという。
「今後、四川大学のキャンパスでお目当ての女子大生を見つけたのに、話しかける勇気がない場合、写真を撮った後、このソフトを使って、その女子大生の情報を取得できるようになる」と魏教授。さらに、「人物以外に、学校や各建築物、観光スポットなどの情報も盛り込む予定で、知らない場所に来て写真を撮ると、同ソフトを通して、関連の情報が携帯表示されるようになる」という。一方、安全面に関しては、「同ソフトは使用前に、自分の写真や情報を入力しなければならず、相手の許可も必要。データベースの安全はソフトではなく、管理者にかかっている」と指摘する。
そして、「米検索エンジンGoogle(グーグル)にも、よく似た画像認識技術があるが、膨大な情報量以外は、技術面で私の開発したソフトに勝っている部分はない」と、同ソフトが自信作であることを語る。さらに、同ソフトは「恋人探し」に留まらず、「監視カメラに映る無数の人の中から、対象となる人物を探すために、従来は数百人のスタッフが長い動画を見なければならなかった。一方、私の開発したソフトなら、5秒で数百人が1週間かけてする仕事を終わらせる。また、正確に対象人物が映る画像すべてを探し出す」とし、警察の監視カメラを利用した顔認識にも既に応用されていることを明かした。
■身近なところからひらめき
魏教授は、まだ学生だった1998年、列車で旅をしている途中、混雑のため眠れず、布団を抱いて休息していた時に、何かを抱いていれば眠れることに気付き、後に多機能旅行用エアバックを発明。特許を取得した。魏教授の発明品4品がこれまでに特許を取得している。
普段の生活でも、魏教授は工夫をするのに長けている。ある時、大きな瓶に入った白酒(蒸留酒)を小さなガラス容器に移さなければならなかったものの、周りに何も道具がなかったいう魏教授は、机の上にあるアメを見つけたという。そして、袋を開けてアメを取りだし、袋の一方に小さな穴をあけ、移したという。
「人民網日本語版」2013年6月5日