大学卒業と同時に「結婚」?「別れる」? 

大学卒業と同時に「結婚」?「別れる」? 。

タグ: 卒業,シーズン,卒婚族,結婚

発信時間: 2013-06-28 11:03:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国で6月は卒業シーズン。各大学のキャンパスには、別れを惜しむ、せつないムードが漂っている。一方、恋人がいる卒業生は、「別れる」のか「交際を続ける」のかという、現実的な問題に直面している。筆者は取材の中で、卒業と同時に「別れ」を選ぶ「卒分族」の主な理由は「距離」であることが分かった。一方、卒業と同時に入籍する「卒婚族」が中国でにわかに流行し、多くの卒業生カップルが卒業時に、永遠の愛を誓っている。中国新聞網が報じた。

「卒分族」の理由は距離  6月の卒業シーズンは別れの季節ともなる。そんな中、卒業と同時に、恋人との関係にピリオドを打つ卒業生もおり、毎年、キャンパスでは悲しい愛の結末が演じられている。「別れ」を選ぶ大学生カップルの理由の多くは「距離」だ。

北京のある大学を卒業した張雄さんも、そのような悲しみを経験した。大学院試験の終了後、3年付き合った彼女から、海外転居を理由に、別れを切り出されたという。

一方、山東省のある美術学校の教師、任麗さんは取材に対して、「最近よく、校舎の下で、携帯を片手に涙を流している女子大生を目にする。これは、卒業シーズンによく見られる光景。そのような大学生には、みんな自分の思い出のエピソードがある」と語った。そして、本科(4年制)でも卒業と同時に恋人と別れるというシーンをよく目にするといい、その主な理由について、▽卒業後の就職先がある場所が異なる▽社会に出るのを機に、異なる価値観や物事に対する認識が生じる---の2つを挙げた。これらは、解決が容易でない現実的な問題で、その最も簡単な解決策が「別れる」ことだというのだ。

「卒婚族」がにわかに流行  卒業という岐路に立ち、別れを経験した人々が悲しみに嘆く一方で、卒業と同時に入籍するカップルも少なくなく、中国では「卒婚族」と呼ばれている。このようなカップルは、実際の行動で愛をしっかり守り、1998年に放送され、大ヒットした中国のテレビドラマ「将愛情進行到底」を現実の世界で演じている。

中国政法大学(北京)の大学院生、李媛さんも「卒婚族」の一人だ。学業優秀で、国家奨学金を受けていた李さんは、国営企業に就職した。一方、李さんの彼氏も有名な弁護士事務所に就職することが早々に決定した。他の同級生たちが就職活動に忙しくしている時、2人は結婚の準備を進め、幸せな時間を送っていた。2人はこのほど、予定通り結婚式を挙げた。

李さん達のような「卒婚族」は現在、中国で少しずつ増加し、最近では関連のニュースをよく耳にする。「マイホームも、車もいらない。ただ一緒にいれたらそれでいい」というのが、このようなカップルの考えだ。

キャンパスラブに現実の試練

卒業シーズンに卒業生カップルがさまざまな選択をしていることについて、社会学家で、北京大学社会学学部の担当教員、夏・教授は、「卒業時に、恋愛に対して何らかの答えを出さなければならない。2人の思いに亀裂が生じれば別れを選び、2人の思いが深ければ結婚を選ぶ。これは、至って普通の事で、何も非難するようなことではない」と指摘している。

「卒分族」に関して、夏教授は、「別れる原因にもいろいろある。例えば、2人の愛の基礎が固まっていないことや性格の不一致、就職先の場所が異なる、片方の経済状況が思わしくない、家族からの反対といった現実のプレッシャーだ。実際には、これらを理由に別れることが悪い事というわけではない。社会に出て働き始めると人は成長し、新たな出会いを大切にしたり、それに慎重に向きあったりするようになる」との見方を示した。

一方、「卒婚族」に関して、夏教授は、「今の若者は広い見方をもっており、ロマンを追いかけ、2人の世界を追求するのが好きで、理解できる」としながらも、「もし、経済面での基礎を築く前に、軽率に結婚を決めれば、生活や経済面での負担が原因で、両者の間に隙間が生じる可能性もある。そして、仕事や心理的な面に悪影響を及ぼすこともある。この点から見ると、卒業と同時に結婚というのは、決して賢い選択ではない」とした。

夏教授は、2人共しっかりとした経済的基礎がない場合、仕事の面で成長することを先に考え、2人に一定の経済的基礎ができた後に結婚したほうが、安定した結婚生活となり、幸福度が増すとアドバイスしている。

「人民網日本語版」2013年6月28日

iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。