大量の汗をかく暑い夏は、水をしっかり飲んで、水分補給をしなければならない。ただ、重慶の第三軍医大学新橋病院の専門家は、「短時間の間に、水分を過剰摂取すると、『急性水中毒』になる可能性がある。夏の水分補給もテクニックが必要」と注意を呼び掛けている。新華網が報じた。
同病院の急診科の史忠・医師によると、毎年夏になると、「水中毒」の患者が増加するという。水中毒は、人間の腎臓が持つ最大の利尿速度が1分当たり16ミリリットルで、これを超える速度で水分を摂取すると、体内の水分過剰で細胞が膨化し、低ナトリウム血症を引き起こすとことが原因だ。症状には、目まいや嘔吐、疲労感、心拍数の増加などがあり、重度の場合、痙攣(けいれん)が起きたり、昏睡状態になったりし、命を落とす危険さえあるという。
史医師は、夏に水分を補給する場合に注意することとして、▽1回に飲む量を少量にし、補給する回数を増やす。汗の量や小便など、体の水分排出状況に基づいて、飲む量を決める。1回に100-200ミリリットルが適量。1時間当たりの補給量は800ミリリットル以下に抑える▽塩分を十分に補給する。淡塩水や電解質、糖分を含んでいるスポーツドリンクなどを適度に飲む▽氷の入った冷たい水はなるべく避ける。約10度の水なら、喉の渇きを癒せるだけでなく、胃腸に負担をかけることもない。仕事中や運動中、外出中などに、長時間水分補給をせず、その後突然水を一気に大量に飲むというのは絶対に避ける---などを挙げている。
「人民網日本語版」2013年7月16日