莫言氏小説「紅いコーリャン」、初のドラマ化決定

莫言氏小説「紅いコーリャン」、初のドラマ化決定。

タグ: 映画監督,張芸謀,紅いコーリャン

発信時間: 2013-07-22 15:43:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

世界的に名が知られている中国の映画監督・張芸謀(チャン・イーモウ)の映画「紅いコーリャン」(原題:紅高梁/1987)が国内外の映画祭で数々の映画賞を総なめにした1988年から26年後の来年、ノーベル文学賞受賞者の莫言氏が執筆した同名の原作小説「紅いコーリャン」が初めてドラマ化されることになった。昨年ブームを巻き起こした人気ドラマ「宮廷の諍い女」(原題:後宮甄◆伝)(◆は女へんに「環」のつくり)や「金婚」などの数々の人気ドラマを手掛け、金鷹賞を獲得したこともある鄭暁龍監督が正式にこのドラマの監督を務めることになった。莫言氏と鄭暁監督、ドラマ版「紅いコーリャン」の製作会社はこのほどプロモーションとして座談会を行った。莫言氏は座談会で「今回のドラマ版では幅広い年齢層の視聴者に見て欲しい」と述べたほか、ドラマ版では政治性は薄まり、「国家を侵略され家庭を壊された恨みをただひたすら描くのではなく、多少ブラックユーモアが必要だと考えている」と語った。「青島日報」が伝えた。

■莫言氏 原作から脚本の書き換えは難しく、次々と人が去っていった

原作者の莫言氏は座談会でドラマ版の脚本作りは非常に難しいと感情を込めて語った。「『紅いコーリャン』をドラマ化するという話が持ち上がってから、すでに十数年がたった。しかし、次々と人が去っていた。脚本に書き換える費用の件で話がつかなかった人もいれば、手掛けた後に難しいことがわかって諦めた人もいる。しかし、この話が現在まで延びたことはある意味良いことだった。もし数年前に慌てて撮影をしていたら、例えば「小兵張●」(●口へんに夏の下の部分を戈)や「烈火金剛」などといった過去の文革の記憶が描かれた人気抗日ドラマと同じようなものが出来ていたかもしれない。そうなっていたら、非常に残念なことだった」と語った。小説が抗日ドラマのように書き換えられることを望まないだけでなく、莫言氏はドラマ版「赤いコーリャン」に時代とともに変化する要素が盛り込まれることを期待している。「この2年ほど、抗日ドラマはひどい有様となっている。現在の視聴者の好みは実際推察することが非常に難しい。このドラマは国家を侵略され家庭を壊された恨みをただひたすら描くのではなく、多少ブラックユーモアが必要だと考えている。当時、映画では姜文(ジャン・ウェン)の演技によって、より個性化された要素がキャラクターに加わった。少し悪そうな外見とは反する、内心に秘めた正義感や自信といった男性としての魅力だ。それが潤滑油となってこのキャラクターをより一層立体的に浮き上がらせてみせた」と指摘する。莫言氏は率直にドラマでは全く新しいキャラクターが登場することに非常に期待していると語る。「小説には高官を務める曹夢九という非常に重要な人物が登場する。この曹夢九を通して今日の政府高官を連想してみたい。過去の腐敗といえば、村人たちに酒を飲ませることぐらいだった。現代の状況と対比すると、ドラマ化されることでよりユーモアが生まれるだろう」

1   2    


iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。