○超過負担の学生の親の「異常な行動」
衣食費の出費を惜しみ、お稽古ごとに多額をつぎ込む
「月曜日はピンイン、火曜日は粘土細工、水曜日は声楽、木曜日は英語、金曜日はピアノ、週末は数学」--。武漢に住む徐さんの5歳半になる子供は、17種類の各種教室に通っており、費用は累計12万元(約195万円)に上る。
これは決して特別なケースではない。一人っ子政策の実施により、たった一人の大切な我が子に全期待を寄せる両親は非常に多い。
武漢市のある母親が、「小学校に上がる娘を持つ母、私は異常?」と題し、次のような書き込みを行った。「衣食費は惜しんでも、多額のお金をお稽古事に注ぎこむことは惜しまない。娘にも親にも、祝休日なんて関係ない。娘を甘やかすことは、彼女を駄目にすることだ。今が良ければいいと楽しい子供時代を優先させて、素晴らしい未来を失う訳にはいかない」--。この書き込みは多くのネットユーザの注目を集めた。多くの親が共感を示し、自分も「異常な母親」「異常な父親」であると認めた。
親の「異常ぶり」の根本的原因は、巨大な受験ストレスにある。「子供が進学有名校に入れなかったら?」という心配から、焦りと不安で一杯の親は、「私たちが頼れるのは、能力と成績しかない」という観念を、のべつくまなく子供に注ぎこむ。そして、親も、子供とともに、勉強という苦難の道を苦労しながら進み、力の限り努力する。子供に対して、他の子供より少しでも多く勉強し、少しで多く本を読み、一点でも高い得点を取るよう叱咤激励する。学校の門まで迎えに行き、そのままお稽古の教室に送って行く。こうして、子供たちの負担はどんどん増え続ける。