容貌と所得には関係があるのだろうか?華中科技大学管理学院の江求川氏(29)と張克中氏は論文の中で、「女性の身長が1センチ高くなるごとに、所得が1.5-2.2%上がる」とする計算結果を取り上げている。3万字以上の同論文はこのほど、北京大学中国経済研究センターの定期刊行物「経済学」に掲載された。長江日報が報じた。
同論文を担当した同学院の張克中・副院長は14日、「博士課程で学ぶ江氏が同研究の主な責任者。『中国労働力市場における“美貌経済学”:プロポーションは重要か?』と題するこの研究論文は、完成させるのに約1年かかった。同論文は発表後、英紙『フィナンシャル・タイムズ』に注目され、論文中の結論データが掲載された」と語った。
江氏は同校の博士課程の3年生で、主に高齢化や所得分配を研究している。江氏は同日、「美貌経済学」の研究をした理由について「一部の企業には、外見への偏見が存在しているため」と語った。
中国における健康栄養調査(CHNS)中の、城鎮(非農村部)の住民の所得と健康診断のデータを基に行った同研究では、外見の主な特徴を表す身長と体重を指標にし、数学の公式を作り、幾度にもわたる計算と論証を経て、身長や体重の変化が所得に与える影響を調べた。
研究の過程で、9788人分のサンプルデータが複数回選別され、最終的に1300人分のデータがデータ論証のために採用された。うちわけは、男性が748人で、女性が552人。男性の平均身長が168.8センチ、平均体重が68.8キロだったのに対し、女性は平均身長158.8センチ、平均体重57.8キロだった。
計算と分析を経て、同研究では最終的に「中国の労働市場では、女性の外見に対する明らかな偏見が存在する。太った体型は、女性の所得や就職に明らかにマイナスの影響を与える。女性の身長が1センチ高くなるごとに、所得が1.5-2.2%上がる。また、各所得のレベルによっても、身長や体重が所得に与える影響の程度が異なる。体格は、中所得者の女性に最も顕著な影響を与えている。一方、男性の就職や所得に対する体格の影響はそれほど顕著でない」との結論を下している。