日本の今夏 連日の高温記録に歓喜の声と悲痛な叫び

日本の今夏 連日の高温記録に歓喜の声と悲痛な叫び。 今年の日本の夏は猛暑となり、連続で記録を塗り替えた。猛暑は熱中症をもたらしたが、ビジネスチャンスをももたらし、前「高温チャンピョン」都市はランクダウンに肩を落とした…

タグ: 日本,猛暑,ビジネス,高温,都市

発信時間: 2013-08-18 08:59:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

今年の日本の夏は猛暑となり、連続で記録を塗り替えた。猛暑は熱中症をもたらしたが、ビジネスチャンスをももたらし、前「高温チャンピョン」都市はランクダウンに肩を落とした。

新記録

高知県四万十市は12日、最高気温が41.0度に達し、記録を塗り替えた。翌13日、四万十市は引き続き記録を更新し、日本の気象観測史上初となる4日連続最高気温が40度を超えたまちとなった。前回の高温記録は岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市が保持しており、2007年8月16日、両市の最高気温は40.9度に達していた。

歓喜の声

四万十市では12日、最高気温を塗り替える瞬間がテレビで放送されていた。現場のリポーターが息を切らしながら「気温は41度、新記録です」と報じると、周囲の市民は拍手喝采で喜んだ。

地元住民は、「暑くて仕方ないけれど嬉しい」、「この瞬間を待ちわびていた」とカメラに伝える。子どもたちは「あつさ日本一」と書いた手作り看板を気象観測台前で披露した。 

中平正宏市長はテレビのインタビューで、これを契機にどうやって四万十市を売っていくか考えたいと話した。 

しかし、猛暑は地元の農業生産に影響を及ぼしている。62歳になる農家の方は、暑さを避けるため朝5時から作業を始め、数時間で切り上げる。「昼間は田んぼに入れない。稲が枯れないか心配」と「読売新聞」の記者に話す。 

連日の猛暑で、四万十特産の天然アユの水揚げ量は大幅に減少している。漁業協会の会長は「浅瀬の漁場にはほとんど魚がいない。これでは四万十川のアユは壊滅的な打撃を受ける」と話す。 

2007年に新記録を更新した岐阜県多治見市は、この「千載一隅のチャンス」を生かし、「暑さ日本一」を売りに地方経済を活性化させたが、多治見市は今年この日本一の肩書きを失ってしまった。ある市民は「暑いのは嫌いだけれど、暑さ日本一は維持したい」と「毎日新聞」の記者に話す。 

ある大学生は「信じられない。この記録は絶対に破られないと思っていたし、多治見市の『暑さ日本一』を誇りに思っていたんだけれど。いつかまたどこにも負けない高温新記録をたたき出してほしい」と「朝日新聞」の記者に話す。 

「いつかまた追い越すかもしれない。ひとまず『暑さ日本一』の看板は下ろさない」と古川雅典市長。

販売促進

猛暑は「猛暑商戦」を巻き起こし、暑さ対策・涼感グッズが飛ぶように売れている。 

「毎日新聞」の報道によると、ある大型家電量販店の10日と11日のエアコン販売台数は昨年の同じ時期の2倍だという。 

東京都内に3店舗ある大型百貨店の三越伊勢丹では、日傘の販売量が先週比で60%増、サングラスとストール、紫外線カットグローブが50%から75%増となっている。 

7月から現在にかけて、主な化粧品メーカーの日焼け止めクリームの販売量は50%から200%伸びている。 

ドリンクメーカーの暑さ対策飲料は10日と11日の売り上げが先週比で約5割伸びた。 

猛暑は経済刺激作用があるとエコノミストは分析する。第一生命経済研究所の永浜利広氏は、7月から9月の平均気温は例年より1度高く、日本の実質国内総生産(GDP)は3800億円(約38億ドル)増加、増加幅は0.3%と予測している。2010年の6月から8月の気温は例年より1.64度高く、GDPは8000億円(82億ドル)増加している。 

また、秋に入ると、消費は減少傾向になるため、「長期的に見ると(経済成長の)変化は小さい」と永浜氏は指摘する。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年8月18日

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