米オンラインニュースサイト「Business Insider(ビジネス・インサイダー)」28日付の報道によると、アップルの共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック氏は先ごろ、ロイター通信の取材で、中国や業績が低迷している市場向けに特製の廉価版「iPhone」を開発することをアドバイスしたという。
ウォズニアック氏は「世界の特定の地域を対象に特製の製品を打ち出すのはアップル社が常用しているやり方ではない」とした上で、「プラスチックを代わりに利用することで製品価格を下げられるのあれば、それも悪くない」と述べた。
この方法を実現できれば、アップルの中国市場における競争力をより一層強化できるとウォズニアック氏は考えている。中国は今や世界最大のスマートフォン市場だが、今年6月のアップルの中国での市場シェアはわずか5%に止まっている。
ウォズニアック氏は更に、これまでの観念や道理に背くようなアイディアを出している。それは、中国メーカーと共同でiPhoneとは全く違うスマートフォンを開発し、アップルブランドで売り出し、アップル社の品質水準で管理を行うというものだ。
しかし、ウォズニアック氏はまた、廉価版のiPhoneはアップルが主導的な地位を獲得できていない市場に適していると指摘し、「アメリカなど優位性がある地域での発売はかえってアップル社の発展にデメリットとなる」との見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年8月30日