社会科学文献出版社は24日、「2013年国際人材青書」を発表した。それによると、中国の留学生数は現在、深刻な「輸出過多」現象に直面しており、2012年には海外で学ぶ中国人留学生の数が中国で学ぶ海外留学生の数を80万8600人上回った。北京晨報が伝えた。
中国人学生が大量に海外留学に向かう一方で、中国で学ぶ外国人留学生は非常に少ない。青書によると、2004年、海外留学をする中国人留学生と、中国で学ぶ海外留学生の差は31万6200人だったが、2012年にはこれが80万8600人に拡大した。2012年、海外で学ぶ中国人留学生の総数は113万6900人で、米国、英国、オーストラリア、カナダ、日本、ニュージーランドなどが主な留学先となった。一方、中国で学ぶ外国人留学生の数はわずか32万8300人に止まっている。こうした現状は、中国における教師の国際化レベルが低い、専攻の設置が非合理的といった問題を反映している。
青書はまた、「中国人留学生の帰国の波がまもなく訪れるだろう。過去5年間で中国に帰国した留学生は約80万人に達し、過去30年分の総数の3倍に近づいている。2012年には帰国者数が前年比46.56%増の27万2900人に達する見通し」とした。
このほか、中国では近頃若年層の留学が急増している。中国・グローバル化研究センターが北京の中学・高校5校を対象に留学状況の調査を行った結果、中高の卒業生全体に占める留学者数の割合が、過去3年間でやや上昇していることが分かった。具体的には、留学者数は2010年の215人から2012年には385人に増加し、同年の卒業者全体に占める割合は9.28%から15.74%に上昇した。
「人民網日本語版」2013年9月25日