欧州メディアinautonewsは8日、日本の自動車メーカーは如何に見た目を格好良く見せるかが最大の課題となっており、トヨタ、ホンダ、富士重工業および三菱はいずれもこの挑戦を迎え撃つ準備を進めていると報じた。
トヨタ自動車の豊田章男社長は日本自動車工業会の会長を兼任しており、自動車業界のトップとして、大学生を対象とした出張授業を行った。豊田氏以外にもスバルを製造する富士重工業、三菱自動車、ホンダの社長も、今月末までに大学で講義を行う予定。
日本車のデザインは変化のスピードが遅く、日本の人口高齢化はデザイッシュな車を造るという動きをより鈍らせている。乗用車の販売台数は1990年と比べ20%以上減少しており、20代のドライバーは豊田氏が20歳の頃の半分にまで減っている。
東京アトランティス・インベストメントのEdwin Merner社長は70年代から日本に在住している。Edwin Merner氏は「日本の若者と高齢者の価値観は大きく違っており、多くの若者にとって車は20年ないし25年前と比べ必ずしも必要なものではなくなってきている。彼らの興味はiPhoneのようなハイテク製品に向いており、しかも今の若者には車を購入する余裕もない」と語る。
トヨタ広報部の土井正己部長は、「日本が自動車の“顔”に格好良さを求めるのは、若者に車も1つの娯楽ツールであるというイメージを与える狙いがあり、この点日本の自動車産業には大きな潜在力がある」と述べる。 IHS Automotiveアナリストの川野義昭氏は、「世界の自動車ブームは冷めつつあり、さらに給料減と人口の高齢化が加わり、日本の自動車産業は厳しい環境に置かれている」と分析している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年10月10日