「悩み過ぎてどうにかなりそう」「もうげんなり」「只今悩み中」--。昨今、同窓会の集まり、親友とのお喋り、同僚との食事などの席で必ず登場する話題は、「悩み」に関することだ。中国最大手の検索エンジン・百 度が10日に微博(ウェイボー・ミニブログ)上に発表した統計データから、毎日230万人ものネットユーザーが、「悩み」の相談を投稿しているという驚くべき事実が明らかになった。世の中にはそれほど多くの悩みがあるのか?人々は一体何に悩んでいるのか?悩みが最も多い地方はどこだろうか?今回、現状を如実に反映したデータが勢ぞろいした。「悩み多き省・直轄市」について見ると、トップ3は順次、北京・上海・浙江で、江蘇は6位だった。台湾出身の歌手・李宗盛(ジョナサン・リー)が「最近比較煩(最近ちょっと悩んでいる)」を唄った十数年前には、今の中国人が毎日こんなに「悩む」ことなど想像できなかった。あらゆる「悩み」の中でも、最も手ごわいのは「愛情」に関するもので、男も悩み女も悩む。既婚者も悩み未婚者も悩む。とにかく、誰もが悩んでいるのだ。揚子晩報が伝えた。
○中国「悩み多き省市」ランキング、北京首位 江蘇6位
私達は毎日のように厄介な出来事を口に出し、「悩み」は本当に生活パターンのひとつとなった。驚くべきことに、Q&Aサイト「百度知道」において、「悩み」に関する質問は1600万件に上り、うち890万件に対して回答が寄せられた。毎日、230万人ものネットユーザーが、最良の解決方法を探し求めて「悩み」に関する質問を投稿している。
数えきれない「悩み」は某大な量だが、1つずつ細かく見てみると、全国各地に住む人々、男子学生と女子学生、既婚者と未婚者、さらには異性愛者と同性愛者まで、悩みは本当に人により千差万別だ。百度の「ビッグデータ」では、「最も悩み多き省市」が分析の対象となった。あらゆる悩みの中でも、「愛情」に関する悩みが最も多かったため、このランキングは、「愛情問題に関する悩み」が多い場所の順位だとも解釈できる。「悩み多き省市」トップ10は順次、北京・上海・浙江・天津・山東・江蘇・河南・広東・吉林・安徽だった。
それでは、人々は一体何について悩んでいるのだろうか?悩みの原因トップは「夫婦関係」で、何と110万人以上のネットユーザーが悩んでいた。これに続いたのは、「嫁・姑の不仲」「両親が結婚に反対」「夫の浮気」「家柄の不釣り合い」「年上女房カップル」「長距離恋愛」「マイホーム・マイカーなしで結婚できるかどうか」など、昔からよく耳にするものの、根本的解決に至ることが難しい悩みだった。