福島第一原発事故により拡散した放射性物質が周辺海域に与える影響を懸念して、韓国政府は近日、取材班を福島周辺に派遣し調査を行った。韓国メディアKBSの記者が福島周辺の放射能値を観測したところ、大きな不安を残す結果となった。北京時間の今月17日夜、中国国営放送「新聞聯播」が報じた。
KBSの記者が日本のある大学の研究員と共同で、東京湾の海底7ヶ所から泥土サンプルを採取しセシウム濃度を観測したところ、いずれも基準値を上回っており、原発から漏れた汚染水よりも高い数値が観測された。
福島原発から約700メートル離れた地域の土壌サンプルからも基準値を上回る放射能値が観測され、その数値は韓国が定める基準値の100倍以上であった。また、福島から遥か100キロ離れた地域の土壌サンプルからも、韓国の基準値の5倍以上の放射能値が観測された。
国際オリンピック委員会(IOC)総会で行った東京への招致演説のなかで、安倍首相は「福島の汚染水の影響は福島第1原発の港湾内0.3平方キロメートルの範囲内で完全に ブロックされている」と説明していた。しかし、今回の調査で、福島原発の汚染問題は日本政府が発表している数値を遥かに上回るものだということが明らかになった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年10月18日