重慶の給料は日本より高い
龍湖近くに住む陳さんは、数日前に日本人美容師がいる美容院があることを聞きつけ、さっそく「試してみる」ことにした。
陳さんは、オーナーが通訳をする声以外の音はほとんどなく、店内はとても静かという印象を受けたという。ロングヘアーの陳さんは菜美さんおすすめのショートヘアーにし、パーマをかけて「卡哇伊(カワイイ)」くなった。陳さんもご満足気。
重慶で普通美容院といえば、シャンプーのときからスタッフの商品売込みが始まる。「言葉は通じなくても、必要なときに通訳が入るし、喋りたくなければ喋らなくていい。一々受け答えするのも面倒ですからね」。一番良かったのは、商品を売り込みがまったくなかったこと。だからリラックスできたわ」陳さんは言う。
7人の外国人を重慶で抱える劉さんのプレッシャーも大きい。まず龍湖MOCO地区近くのマンションでそれぞれ小さな部屋を借りた。美容師への福利厚生も悪くなく、給料が日本より高いだけでなく1ヶ月おきに帰国することができる。
オープンして2ヶ月、お客のほとんどは近くの住民で、ブログや微信(ウィーチャット)で店を知り来店する。
7人の外国人美容師を雇い、一人一人の家賃まで負担している劉さんの美容院はつぶれないのか。そんな不安をよそに、劉さんは「重慶人の消費力は向上していて、この地区の住民も実力のある人が多い。だからうちは儲かるの」と笑みを浮かべる。
つぶれるどころか、劉さんは今後支店をオープンし、より多くの日本人美容師を重慶に連れてくる予定だという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年10月24日