アジア・ヨーロッパ大気汚染防止シンポジウムが昨日北京で開幕した。シンポジウムでは、大気汚染はグローバルな課題とし、健康を脅かすスモッグを防止するための各国のアイディアが紹介された。今後成功事例は参考にしていかなければならない。
イギリス
粘着財で埃をキャッチ
イギリスは長年大気汚染に悩まされ、苦渋の末に世界で初めて大気汚染を規制する「大気清浄法」を制定した。
2012年、欧州連合(EU)はその国の年間の大気汚染が35日以上基準を上回った場合、4.5億ドルの巨額の罰金を支払うよう取り決めた。これに対応するため、早くも2003年にロンドン市政府は市の中心部に入る自家用車から「渋滞課金」を徴収している。
80年代、イギリス政府は市街地で特殊な合成粘着剤を使った試験的な大気汚染対策を講じた。水のりのような粘着剤は、空気中の埃を粘着することができ、清掃員が繫華街や汚染のひどいエリアに散布させたところ、そのエリアの大気中の微粒子は14%減少した。