「中国人がゴルフが上手いのは、ゴルフが筋肉ではなく、頭に頼るスポーツだからだ。姚明(ヤオ・ミン)のような民族の英雄になれる確率は低いだろう。しかし、ゴルフなら、身長がどうであれ、体重がどうであれ関係ない」と朱氏。 中国のゴルフの歴史は短い。最初のゴルフ場は毛沢東時代後の1984年に登場し、その後も政治や文化、環境が変化する中発展を続けてきた。90年代初めのゴルフ場は10数ヶ所しかなく、プレーするのはいつも韓国や日本から訪れるゴルフ愛好家であった。国内のゴルファーの数は手と足で数えられると言われたほどだ。しかし今となっては、国内のゴルフ場は600ヶ所、ゴルフ人口は100万人と言われている。「中国人家庭の平均収入は2100ドルあるのに、ゴルフ1ゲームの料金は150ドル。一般家庭では富裕層のスポーツとされ、中国人はゴルフなどしようとも思わない」とある米国記者は言うが、中国人にはお金持ちが多く、彼らにとってゴルフは身分を知らしめる究極の象徴なのだ。ゴルフ場の数が少ないため、中国の中産階級層が今後さらに拡大しても、ゴルフは依然一部の人の娯楽となるだろう。中国政府も、耕地の流失と林地の退化、水源の浪費を懸念して2004年からゴルフ場建設を制限している。
しかしそれでもゴルフ界では、ゴルフが草の根のスポーツにならないとしても、中国のゴルフ場の数は最終的に1500ヶ所程度まで増えると予想されている。中国は今ゴルフが五輪の正式種目になるのを前に、青少年の育成に力を入れており、グレッグ・ノーマン氏を五輪中国チームの顧問にし、広州近辺にハイクラスの訓練場を建設するなど、ゴルフ人材の育成に向けた活発な動きが見られる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年10月28日