年に一度の「独身の日」が今年もやってきた。独身者のための祝日となった同日、どんな職業が独身に陥りやすいのかを検討してみたい。あるブライダル関連のウェブサイトが発表した「2013年中国独身者グループの透視」調査報告によると、メディア関係者が4.8%で「最も独身になりやすい職業」となり、広告・広報業界が3%で続き、演劇、出版、テレビ・映画関連なども上位に入っている。華西都市報道が伝えた。
四川省で独身者が多い職業とは何だろう。華西メディアがホットラインや微博(ウェイボー・ミニブログ)などを通じて行った調査によると、メディアやIT、建築、地質といった業界が独身者が多かった。日常的な残業や長期の出張、休みの取りにくさなどが理由に挙がっている。結婚相談所の関係者によると、社会性の不足や異性に対する恐怖症なども障害となっているという。独身者はインターネットばかりに頼らずに、実際に行動することが大切なようだ。
女性記者「七夕の夜の残業で告白のチャンスを逃す」
「何度も食事の約束をしたのに、チャンスを逃した。同業者でなければ理解してもらえないだろう」。成都のメディア業界で働くNさん(女性)はメディア業界の4.8%という独身者の一人だ。今年5月にある男性と知り合った彼女だが、休みが取りづらい仕事は交際に大きな影響を与えた。「やっと食事に行ったら、落ち着く暇もなく急な仕事が入る。最初は週1回デートしていたのが、だんだん半月に1回、月に1回へと減っていった」。
会えない主な原因はやはり残業だ。「七夕に食事をする約束で、私の好きなレストランも予約していてくれた。どんなに遅くても待っていると言ってくれたが、残業が10時過ぎまでかかり、レストランも閉店してしまった。その後はもうだめだった」。
IT業界男性「お見合いで頭髪の薄さで断られた」
「私の生え際のラインが高すぎて、中年以降に禿げるのではないか心配」。お見合い相手からの答えを聞いたIT業界のある男性は悩んでいる。30歳近くになる曾さんは有名なインターネット企業で技術開発に携わっているが、同社の男女比は7:1になる。「社内の女性はほとんど交際相手がいて、私たちみたいな技術者は取り残されている。残業も多く、休みの日には家にこもりがちで、人付き合いに積極的とはいえない」。「交際への意欲」について曽さんは、第一にIT業界の男性の交際圏は男性ばかりで面白くない、第二に、外出すると金銭面や時間でコストが高すぎるため、ネットで交流したほうがよい、とコメントする。「実際、私たちの要求も低くはない。IT業界の男性は夢見がちで、純粋で善良、かわいい女性が好きだ。しかし現実では知り合うのは難しい」。
地質業界の男性「採掘で10年片思いの女性を逃す」
「彼女が電話してきた時、私はちょうど高原地帯で探鉱作業をしていた」。26歳になる石方さんは地質探査を学び、昨年卒業すると現地の地質調査研究所に就職した。女性の同僚は非常に少なく、彼は現在上海で働いている女性に高校時代から思いを寄せていた。
「今年6月に高原地帯に採鉱に行った際に、友人に後押しされた彼女が電話をくれたが、電話は通じなかったという」。友人が彼女に石方さんの気持ちを伝えてくれ、女性は何度も電話をくれたが電話が通じなかったと石方さんは悲しげに語る。2カ月にわたる「山篭り」から帰ってみると、女性はすでに別の男性と交際していた。「この業界は悲惨だ」。
「人民網日本語版」2013年11月13日