中国では大量の無登録商品が闇市場で売買されている。そこには魚類も含まれる。中国の隣国や西アフリカの海洋巡視船、そして国際環境保護団体はこうした行為に強い懸念を示している。
今年の1-9月期に、韓国は韓国の海域で違法な漁業活動を行う266隻の中国漁船をだ捕、処罰した。過去10年間には、計4600隻の無許可操業の中国漁船が韓国水域でだ捕されおり、これらの漁船には大量の水産物が隠されていた。
カナダのブリティッシュコロンビア大学の報告によると、中国は国連食糧農業機関(FAO)に自国水域での漁獲量は報告しているものの、遠洋漁業船の漁獲量はほとんど報告していないという。同大学の報告では、2000年から2011年までに中国の漁船が外国の水域で捕獲した水産物の量は年平均で460万トンと予想しており、このうち310万トンがアフリカ沿岸で捕獲した水産物で、うち80%が隠蔽されているという。
ウッドロウ・ウィルソン国際センターの研究員は、「中国の大規模遠洋漁業は今大きな問題になっている。捕獲した水産物の多くが違法で、申告漏れあるいは管理されていない」と指摘する。これは漁業活動が持続的な保証を得られないことを意味している。FAOは2012年の報告で、過度な魚類資源の捕獲は地球の漁業環境を悪化させるとも指摘している。
全米アジア研究機構の研究員は、“中国は世界第二の漁業支援国”であるため、中国政府が直接中国の違法漁業の監督をするとは考えにくく、これには自国の海岸から遠く離れた海域での漁業活動も同様と指摘する。さらに、中国は2015年までに遠洋漁業部隊を現在の2000隻から2300隻に増やす計画があるという。これは世界の漁業にとって決して良い知らせではないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年11月21日