日本のNHKは11月25日、第64回NHK紅白歌合戦の出場者を発表した。E-girls、NMB48、泉谷しげる、米国出身のクリス・ハートら9組が初出場するが、韓国人歌手の名前はない。アジア市場獲得を懸命に進める韓流の日本での活動は徐々に低迷している。その原因は何だろうか。レコードジャパンが2日に伝えた。
日本の某芸能リポーターは次のように話す。「紅白歌合戦の出場者に選ばれるのは主に日本国内のタレントだが、外国のタレントにも枠を用意している。たとえば、冒頭で述べた米国出身のクリス・ハートは今回の紅白に出場する。しかし、韓流に関しては、今年1年を見ると特に勢いがあった曲はない。新味を出せなかったことも選ばれなかった理由だろう」。
過去の紅白には多くの韓国人歌手が出場している。最初は桂銀淑(ケイ・ウンスク)や金蓮子(キム・ヨンジャ)、2002年にBOA、2011年にKARAが出場した。
実は、韓流の日本での人気低下は、日本の民放局の存在と非常に大きく関わっている。日本テレビ系が11月21日に放送した「ベストヒット歌謡祭」に韓国人歌手の姿はなく、以前韓流ドラマを放送し続けていたフジテレビ系列が12月に放送する「FNS歌謡祭」にも、発表されている出演者名簿に韓国人歌手の名前はない。これらの現象は韓流が日本で衰える兆しと言える。
また、某IT記者は、「2000年に韓国のインターネットで反日ブームが起きたが、当時のインターネットの影響力は限られていた。今はスマートフォン、パソコン、SNSの普及に伴い、情報が伝わるスピードが速まり、反韓感情を持つ日本人が大幅に増加したと見られる」と話した。
韓国政府は2009年、韓流を国家事業として国外に広めることを目的とし、コンテンツ振興院を創設した。しかし、単純に歌やダンスなどのパフォーマンスだけであれば、日本国内で完全に自給自足できる。韓国人タレントの最大の武器はパフォーマンスではなく、一種の曖昧な好印象である。メディアがタレントのパフォーマンスを通してこのような空気を作り出せなければ、韓流が消えるのも時間の問題である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年12月4日