毎年6月初旬に実施される「全国高等院校統一考試(高考)」は日本の大学入試センター試験に相当する。この高考を受験する子どもがいる全国の家庭と親たちは、どれほど心血を注ぎ、どれほどの成果をあげているものか。
わが家にも今年の高考を受験する18歳の息子がいる。言うまでもなく、早々と「臨戦態勢」に入っており、わが家のあらゆることは彼を中心に回っている。
毎晩遅くまで机に向かって勉強する息子
彼は毎朝6時に起きて、朝食をとり、7時半前には学校に着き、早朝自習から張り詰めた学校生活の1日が始まる。昼食、夕食は校内で食べ、午後8時半までの自習を済ませて、やっと帰宅する。われわれは毎晩、ドアのチャイムが鳴るのを今か今かと待っている。疲れきって帰宅する様子、机の上に山積みになっている宿題や連日連夜の勉強疲れでだんだん憔悴の色が濃くなっている顔を見るにつけ、親として何をしてやれるだろう、と気もそぞろになる。帰宅後、ふたことみこと言葉を交わした後、他に言いようもないので「もう少し頑張ってな」と声を掛けるしかない。彼は黙って机に向かい、夜中まで勉強する。