日本のプロ野球を支える女性ファン

日本のプロ野球を支える女性ファン。 日本のプロ野球を支える女性ファン

タグ: 日本 プロ野球 女性 ファン

発信時間: 2013-12-19 17:04:20 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 

そんな疑問を広島ファンの女性にぶつけてみた。彼女も数年前から東京で暮らしており、大学時代から広島ファンになった一人だ。彼女の話によると、巨人や阪神は強豪チームで、お金も勢いもあり、よく大金を出して他チームから優秀な選手を「引っこ抜いて」いる。一方の広島は比較的弱いチームだが、彼らには自分たちだけの力でがんばろうという姿勢が見られる。彼女は広島カープを彼女たちの声援で強いチームに変えたいという。

今年の試合結果を見てみると、広島は粘りに粘って3位になっている。広島が試合に勝つと、たとえ自分が球場にいなくても言葉にできないほどの達成感と幸せを味わえると彼女は話す。彼女との話の中で、彼女たちは広島カープのどの選手が好きというのではなく、「チームのメンバーの一人」になっているという思いさえ感じられた。

こうした現象の背景にあるのは、日本社会の変化である。1世紀にわたり、日本の野球ファンは男性が主で、地元意識がとても強かった。しかし東京の広島ファンは女性が主で、決して広島県に愛着があるわけではない。そこから日本社会の女性の変化を見ることができる。広島ファンの多くは2000年以降に東京で働いている女性が多い。日本は法的に「男女雇用機会均等法」を定めたが、「男尊女卑」の企業は少なくない。そのため働く女性の間には「強い勢力」に対する一種の嫌悪感が生まれ、権力におもねることを嫌う女性たちは、自分たちの期待を期せずして勢力の小さい広島カープに託しるのだ。

当然今年の広島カープの成績がファンの声援とどのような関係があったかを具体的に測定することは難しい。女性ファンは応援に時間や労力、資金を費やすことになるが、広島が勝利したときは自分たちへの見返りではなく、チームの成績を自分たちの成績と看做し、チームの勝利を自分たちの勝利と看做し、さらにはチームの成長の中から自分の力や成果、幸せを見出しているのである。

筆者が彼女たちの思いと一つになることは難しいが、筆者は一人の傍観者として、こうした現象は現代社会においてストレスの大きい女性にとって、それは紛れもなく効果的な発散方法であり、積極的な娯楽活動であろう。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年12月19日

 

 

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