2013年、中日間貿易額は後半に回復したが、1~11月の貿易額は前年同期比6.2%減だった。日本政府観光局の統計によると、中国大陸から日本を訪れた観光客は9月からプラス成長となり、3カ月続けて記録を更新した。しかし、1~11月の中国人観光客の数は121万8000人で11.3%減少した。
多くの悪いニュースがある中で、中国人留学生の厳俊さんが川に転落した日本の男児を救助したことは、冷え込む両国関係に少し温かみを与えた。厳俊さんは日本政府と大阪市から表彰された。そのほか、中国の大気汚染問題の深刻化を受け、5月の中日韓環境大臣会合ではPM2.5問題について対話メカニズムを構築することで合意に達した。北京と東京の環境保護部門の責任者は10月に東京でシンポジウムを開き、PM2.5改善の技術協力などについて話し合った。
安倍首相は保守的な政策を推し進めるが、二国間関係を改善し、協力を推し進めることは両国の有識者が共に望むことである。中日両国の政治、ビジネス、メディア関係者が出席した第9回北京-東京フォーラムが10月に北京で行われ、双方は軍事的手段で問題を解決しないように呼びかける「北京コンセンサス」を発表した。また、日本の100人以上の中国問題専門家は10月、「新しい日中関係を考える研究者の会」を発足させ、両国政府と国民に向けて「排他的なナショナリズムを越えて」と題するアピール文を発表した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年12月30日