南京大学犯罪抑制予防研究所と南京市鼓楼区紀律検査委員会、検察院はこのほど全国初の「公務員職務リスク自己評価ハンドブック」を発表した。34の質問に答えることで、自分の職務犯罪リスクを把握できる。
ハンドブックは自己認識、リスクの自己評価、リスクの自己抑制という3つの大きな柱からなる。自己評価が核心で、犯罪動因、心理調節・適応、心構え、潜在意識といった5つの心理要素についてそれぞれ評価。5つの要素ともにハイリスクにある場合、犯罪に近づいている、またはすでに犯罪を犯したことを意味する。犯罪動因の面では「昇進渇望度」「不倫渇望度」など8つの質問が設けられ、犯罪動因リスクを把握できるようになっている。心理調節面では「所属組織に貢献した場合、それに応じた待遇を与えられるべきだと考えるか」「所属組織に関する件またはいくつかの物事は自分の一存で決められると思うか」などの質問が設けられている。
南京市鼓楼区紀律検査委員会の馮雯蘭書記によると、公務員が自らを理解し、リスクを直視し、自発的に自らを調整し、職務犯罪を回避できるよう、今後全区の全公務員にハンドブックを配布する。
「ハンドブックによって職務犯罪を根本的に防止することはできないが、公務員に自分のリスクを評価させるのは、自分がどのくらいのスピードで車を運転しているのかを知るようなものだ。自分で分かって初めて、安全運転ができる」と、南京大学犯罪抑制予防研究所の狄小華教授が指摘する。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年1月1日