ドメインサービスの安全問題は、今や珍しくもなくなっている。CNNICが管理する「.cn」というTLDが昨年8月25日に、大規模なサービス拒否の攻撃を受け、一部のユーザーは「.cn」を用いる一部サイトに一時的にアクセスできなくなった。また中国の権威あるサーバーの平均安全指標が低めで、多くのサーバーの安全状態に問題があるという報告もある。
業界内の専門家は、「中国はDNSの安全に対する認識が不足している。DNSの安全構造を改善し、特に迅速な反応と処理を実現するメカニズムの構築が焦眉の急となっている」と指摘した。
董氏は、「ルートドメインサーバーは米国・日本・欧州にあるため、ルートドメイン名に問題が生じた場合、中国のすべてのドメイン名の解析とサイトのアクセスに影響が生じる。そのため整ったDNSモニタリング・緊急対応システムの構築が必要で、同時に国内にルートドメインサーバーを早期設置するべきだ」と提案した。
李氏ら専門家も、国家のDNSのインフラ整備に対する投資を拡大すべきと主張している。またDNSの安全構造(特に迅速な反応と処理を実現するメカニズム)を改善し、ネットワークの帯域幅、運行保障、緊急協調などの面で十分な資源面のサポートを確保し、ドメイン技術の研究および故障処理能力を強化し、ネットワークの安全を保障する必要がある。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月25日