台湾メディアの報道によると、数年前、台湾の作家の張大春氏はある学生から「ネット上のデータがあまりにも少なく、レポートを完成させるために資料を提供して欲しい」というメールを受け取った。日本にもGoogleに頼る学生はいる。
西武文理大学は2011年、新入生のために2単位の必修科目を設けた。「学術技巧」というこの科目は「学問の基本的な技巧」を指導するものである。たとえば、ノートをとる、レポートを作る、4年間の大学生活を計画するなどを教える。教員たちは「A4のファイルも入らないカバンを持っている学生もいる」ことを挙げ、新世代の子どもたちに「大学生としてのあり方」を教える必要があるとしている。
授業にどのようなカバンを持ってくるか、先輩がどのようにノートをとったかを伝えなければいけない。専任講師によると、近ごろはノートをとる学生が減少し、多くの学生がネットで検索したり携帯電話のカメラで写真を撮ったりしている。そのため、ノートをとる、レポートを作るなどの能力が低下している。
西武文理大学は、学生に立論、データ探し、要点を文章にまとめる、図表の使用を教える。運転免許を取ったばかりの人に運転の仕方を教えるようである。
ある大学は日常の生活習慣から教えている。家を出て一人で大学に入った学生は管理されなくなり、動く時間と休む時間がアンバランスになり、午前の授業を欠席するという問題が多発している。内閣府の2009年の調査によると、学生の20%が朝食を食べない。「寝る時間を多くしたい」「面倒」などが理由である。多くの大学は「朝食作戦」を行い、校内の食堂で通常の3分の1の価格となる100円の朝食を提供する。
金沢大学は新入生のために「大学。社会生活論」という必修科目を設け、ごみの分類、台所の使用済みの油の処理などを教える。初めて家を出て生活している女子学生は、「家ではほどんどのことを両親がやってくれた。この授業で多くのことを学んだ」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年2月8日