東京の中古ブランド品店を訪れる中国人客が増えている。彼らはそこで時計やカバンなどを買い、日本人鑑定師に商品が本物かどうかを鑑定してもらい、中国国内で転売している。
1月下旬のある日の午後、遠寧省出身の1人の若者は歌舞伎町近くのある中古ブランド品店を訪れ、銀聯カードで139.8万円のエルメスのカバンを買った。彼によると、このカバンを北京で転売すると10%の利益が得られるという。約1年前に彼はこの商売を始め、毎月日本を訪れている。今回、彼は千葉県のあるホテルに3泊し、新宿のほかに銀座、池袋などの多くの中古ブランド品店で数千万円の高級カバンと時計を買った。彼は、「日本で本物を買えば、中国ですぐに買い手が見つかる」と話した。
このような中古品の転売を行う中国人は1年前から増えている。新宿東駅の「大黒屋」の常連客はみな中国人で、売上高の半分は彼らによるものである。あるスタッフによると、彼の携帯電話に保存されている20人の主要顧客のうち、15人が中国人である。高級時計を買う人の多くが中国人で、購入数は数個から十数個、価値は百万円から数千万円だ。
バブル崩壊後、日本で販売されたブランド品の多くが家に眠っている。近ごろ、日本人の中古品売買に対する拒否感が薄れているのに伴い、多くの人はこれらのものを売るようになった。中でも東京の中古品店は多い。日本の警察庁によると、2012年末現在の国内の中古品店は521軒で、正規経営者は7万人を超えた。
1年前から、訪日する外国人観光客は中古ブランド品を大量購入するようになった。購入者の3割が外国人で、うち中国人が大部分を占める。中国人客の増加に伴い、金沢市の中古ブランド品ディスカウントショップの新宿支店の売り上げは2012年の2倍に増加した。スタッフの半分以上が中国語を話せる。また、香港と台湾にも支店を開設した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年2月14日