中国の消費市場において海外製品への需要が高まりをみせている。特に中国国内よりも安く手に入る商品に関しては、海外商品の購入代行サービスを利用する消費者が増えており、多くの留学生がこれをビジネスチャンスと捉え副業として参戦、外貨を稼いでいる。
杭州の大学生葛力さんは、大学3年次に日本に留学。卒業後は早稲田大学大学院に進み、今日まで3年間日本で暮らしている。勉学に励む傍ら、2013年8月から日本で購入代行業務を始めた。
葛力さんはネット上に店を構えたわけではなく、自身のブログに日本の最新の商品情報や製品のサイトをアップしているだけだ。それでも彼のブログには14000人以上のフォロワーがおり、彼らとメッセージのやりとりだけで商品取引をしている。
「主に化粧品、バッグ、釣り竿などを対象にします。価格性能比が低い商品や細々とした薬などは断ります」と葛力さん。今ではサラリーマンを中心に数十人の常連客がいるという。
葛力さんは同業者の中でも比較的成功している例で、月に1万元以上の純利益を上げることもある。普段は週に一度買出しにいき、一日に集中してすべてを発送をする。しかし、「ほとんど利益がでない月も多い」と葛力さんは話す。
葛力さんは、「留学生の購入代行は今となってはよく耳にしますが、そのほとんどが1年に2000元以下の規模の小さい商売で、利益の大きな人は少数派です」と話す。