2012年から米ロサンゼルスに留学する王若珊さんは、帰国の際にスーツケースの空いたスペースを活かせないかと購入代行サービスを始めたものの、利益は毎月のおやつ代程度にしかならないという。
王若珊さんは、「当初は私が運んでいましたが、受注量に限界があり利益が少ないので、今年からは輸送を第三者に委託しようと思います」と話す。また、購入する際は地理的条件も非常に肝心で、米国の一部地域の免税制度を使って購入すれば価格上有利になるが、ロサンゼルスは消費税が高くて不利。しかし、「カリフォルニア州のメリットは輸送業者が多いので輸送は便利」と話す。
ある調査によると、留学生が購入代行をするというケースは急速に増加しているものの、長続きせずにリタイアしてしまう場合が多くという結果もでている。イタリアで学ぶある中国籍の留学生孫珉さんもリタイアした学生の一人で、「この仕事は多くの時間と労力が必要で、良い売買ルートが見つからなければ利益とはほど遠い」と振り返る。
勉学が中心の留学生にとって、体力的にも時間的にも厳しい購入代行は決して容易ではないようだ。そのため卒業後正式な仕事に着くと同時に辞めてしまうケースがほとんどであることから、購入代行はあくまでも副業にしかならないということが伺える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年2月20日