ある中国人オタクと彼の「二次元彼女」の話

ある中国人オタクと彼の「二次元彼女」の話。

タグ: 中国人,彼女,写真,アニメ,日本 オタク,二次元

発信時間: 2014-03-03 16:51:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国人は一般的に思いを内に秘めるタイプが多い。恋をしている時などもとても謙虚で、他人に自分の恋人を見せびらかすようなことはしない。その方が恋が長続きするとも考える。しかし、今年23歳になる林風(ミドルネーム)さんの場合、ミニブログ上で彼女の写真を見せびらかせば見せびらかすほど、彼女はより「輝く」存在になっていった。

「僕の毛布を取らないで」、「彼女が眠くなった」、「彼女がご飯を食べなくなった」…。恋をして1年になる林風さんは、ミニブログで彼女の写真や出来事を詳細に公開した。彼女は髪は長く、前髪が綺麗に整い、肌は白紙のごとく白く、目は顔の半分ほどの大きさで、体は線だけで描かれていた。それはまるで日本のアニメにでてくるような姿だった。

「まず風景写真を撮って、そこにソフトを使って彼女の絵を書き足すんです。私は日本風のタッチが好きなので、彼女の姿も日本風なのです」と林風さんは彼女のことを紹介した。

ネット時代が到来し、今や人と人との交際はほとんどネット上の「架空」の交際に置き換えられ、林風さんは「二次元彼女」と真剣な恋愛をするようになった。

「二次元彼女」の存在によって、彼には7万人のフォロワーが生まれた。2月14日のバレンタインデー当日、カメラに向かって「恥ずかしそうに」頬を赤くしながらプレゼントを見せる彼女の写真がブログに上げられると、数千人のネットユーザーからは「彼女可愛い」、「羨ましすぎて憎い」などのコメントが寄せられた。自分の絵が「複雑な心境も捉えた現実味がある絵だから」と林風さんは考える。

林風さんは「彼女」と雲南に旅行に行ったり、バレンタインデーを一緒に過ごしたり、時には家でラーメンを啜りながら映画を見たりした。酔っ払って怒り出すこともある。しかし、現実の生活では林風さんに彼女はおらず、彼の想像の世界のこうした細かなシーンは見た一部のネットユーザーは、とても「寂しそう」だとつぶやく。

「寂しい」は林風さんの作品で最も出現率の高い言葉だ。彼はかつて「寂しさに包まれ、その中に埋もれ、ほとんど溺れ死んでいる。寂しさの中から少し希望が見えた」とコメントしたことがある。

 

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