北京航空航天大学航空科学・工学学院航空機学部主任の黄俊氏は記者に対して、「事故機は離陸から40分後に1万メートル以上の高空に達し飛行し、気象条件も良かった。ゆえに気流による空中分解の可能性は低いが、外部からの強い力による分解の可能性は否定できない」と述べた。
黄氏は交信が途絶えた原因について、「航空機の通信機器の電力が途絶えた場合、交信が途絶えることがある。しかし機内の発電機は、その運転を維持することが可能だ。また補助動力装置は電力を緊急供給でき、バッテリーも機器に電力を供給できる。交信が途絶えた原因については、急な停電、航空機の破壊、空中爆発などによってしか生じないと判断できる」と分析した。
曹氏は、「既存の手段を十分に活用し、出来る限り捜索を進めるべきだ。しかしこれは大きな作業であり、多くの人的・物的支援が必要だ」と語った。
黄氏は、「交信が急に途絶えた原因として空中分解の可能性を否定できないが、それならば航空機の残骸や乗客の荷物が広い海域に分散されるはずだ。ところが現在の捜索活動ではいかなる痕跡も見つかっておらず、空中分解の特徴にあまり合わず、疑問が深まる。もう一つは、運転手がミスではなく、故意に海面に向かった可能性だ。しかしこれは憶測に過ぎず、合理的な推理の道筋を形成しない」と話した。
ベトナムの捜索担当部門は、機体ドアと尾翼の部品と思わしき漂着物が発見されたと発表した。これは最近の捜索活動の重大な突破でもある。
「人民網日本語版」2014年3月10日