中国式「立ち襟花刺繍」
中国の著名なデザイナー鄧兆萍氏によると、彭夫人が身に着けた婦人用マント(斗篷)には中国的要素である花刺繍が入っており、中に緑とピンクの立ち襟の礼服を組み合わせている。立ち襟も花刺繍も中国式衣装の特徴で、銀色のバッグと緑色のスカート、マントの組み合わせも良かったと話す。
「ぴっちり」と「ゆったり」の組み合わせ
容子木(ROSEMOO)トップデザイナーの李鉑楠氏は、今回の宴席において、彭夫人の衣装は主席の衣装と色使いの面で調和が取れているだけでなく、チャイナドレスのゆったりとしたデザインが、主席が着る孫中山(孫文)スタイルを改良したぴっちりとした衣装と抜群の組み合わせになっていて、中国の特徴がよく表れていると評価している。
マント二度着用で倹約を表現
彭夫人が着用したマントは、先日ミッシェル夫人との会合でも着用されていたことに気づいた人も多いだろう。ただ、今回は黒の礼服と、中に緑色の立ち襟礼服を組み合わせている。 鄧氏は、組み合わせを変えただけで二度同じ上着で外交活動に出席したことは、我が国が現在掲げる倹約の精神にかなっていると指摘した。
落ち着いた風格を備えながらも活気に満ちた中国の立ち襟
習主席の服装は孫中山スタイルを基に改良した立ち襟、スラッシュポケット、隠しボタンの中国式衣装。このスタイルは落ち着いた風格を備えながらも活気に満ちている。
ポケットチーフのデザインは中西文化の融合
鄧氏によると、襟などの細部には中国の伝統文化が見られるが、上着の「ポケットチーフ」を含めた全体的なデザインには西洋風のデザインが盛り込まれており、典型的な中西文化の融合スタイルだという。
気質を引き立てる色合いと生地
鄧氏によると、習主席が着用した改良版中山衣装は、紫を基調とした藍色のウールで、主席の肌の色と気質によく合っている。
細部への工夫と服装の調和
鄧氏は、習主席の中山衣装と彭夫人の礼服は同じメーカーが作ったものではないが、服装の細部には関係性があり、主席夫妻の組み合わせが演出できていると話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月25日