なぜ五輪日本代表選手にメダルを噛ませないのか

なぜ五輪日本代表選手にメダルを噛ませないのか。 世界の各スポーツ大会の授賞セレモニーにおいて、選手がメダルを噛んで写真撮影に臨むことが慣例となってきている。しかし、閉幕したばかりのソチ冬季五輪とパラリンピックにおいて、日本代表チームは全員このポーズを拒否…

タグ: スポーツ,授賞,メダル,日本人,選手

発信時間: 2014-04-20 08:57:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

15回の五輪インタビュー経験をもつアメリカ人スポーツ記者のブライアン氏は、「メダルを噛む行為は半分ジョークみたいなもので、屈辱的な意味はない。日本人も自由に表現すればよいのでは」と述べている。しかし、アルペンスキー競技の日本代表監督を務めた丸山寿一氏は、「禁止令こそないが、あのポーズは不謹慎だ」と述べている。

果たして日本のスポーツ界にこのような動きが見られるのはなぜなのか。それは2020年に開催される東京夏季五輪に関係している。実は、日本は大型の国際大会を開催する前にはいつもこうした「思想教育」を行う習慣がある。1964年の東京五輪の4年前から、日本政府は道を綺麗にするよう呼びかけている。道にゴミ箱を設けない、ゴミは分類して定期的に回収する、立小便をしないといったルールはすべてその時から始まった。

1970年に大阪で開かれた万博の前もそうだ。日本人がエスカレーターを利用する際に片側一方に立つようになったのは、当時大阪人がイギリスのマナー規範を模倣したものだ。日本のタクシーのサービスが世界一流なのもこの当時の「教育」によるところが大きい。

これらはすべて日本人の自信のなさの表れで、世界に恥を晒したくないという思いが一般的なマナーをさらに厳しくして国民を管理しようとするのだ。そうすると必然的にユーモアは幾分減り寛容度は下がる。実際のところメダルを噛んではいけないというような「非強制的ルール」はまったく必要ないだろう。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年4月20日

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