アートと詩の天才
トミー・マクヒューさん(54)は元々犯罪者であった。2001年、51歳の彼は二度くも膜下出血に倒れるも命をとりとめた。その後病院で目を覚ました彼は、「窓の外に見える木々の葉が3・6・9といった数字に見える」と話し、美しい詩のような言葉で周囲に語りかけた。それからというもの、彼は絵を描くことと韻を踏んだ形式で話をするようになった。油絵の道具は高価だったが、「心の中に潜む女性の気質を感じる、頭の中が韻律と絵で溢れている」と彼は迷うことなく描き続け、部屋は絵で埋め尽くされた。2012年、彼は前頭葉と側頭葉の損傷が原因で他界、享年63歳であった。トミー・マクヒューさんを研究する精神科医は、彼の脳出血は「智恵の光の裂け目」だったのかもしれないと話した。