「日本スポーツ」は如何にして確固たる基盤を築いたのか

「日本スポーツ」は如何にして確固たる基盤を築いたのか。 桜はバラほどの艶やかな色をしてはいないが、咲き誇ると同じく観る人を感動させる…

タグ: 日本,スポーツ,漫画,社会

発信時間: 2014-06-19 14:49:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

しかしながら、法による強制的作用は大きな役割を果たしていない。日本国民のスポーツに対する興味が主な行動源になっているのだが、「漫画」が人々に与えた影響は軽視できないものがある。

ロンドン五輪男子体操で金メダルを獲得した内村航平選手は記者に対し、自分の憧れは漫画「ガンバ! Fly high」の主人公藤巻駿だと話したことがある。1990年から連載が始まった「スラムダンク」は日本にバスケットブームをもたらし、「キャプテン翼」は、中田英寿や本田圭佑、スペインのフェルナンド・トーレス、アルゼンチンのセルヒオ・アグエロといった名選手がサッカーを始めるきっかけとなっている。日本の漫画は如何にして人々をスポーツの虜にさせていったのだろうか。

まず、漫画はスポーツ知識の普及に貢献する。日本のスポーツ漫画はテーマが幅広く、様々な形の試合に言及され、作品は数千話とある。内容の正確性を確保し、読者のスポーツへの興味を引き立てるため、時折試合のルールなども盛り込まれており、青少年にスポーツの指導的役割を果たしている。

次に、漫画は読者のスポーツへの参与を触発する。日本のスポーツ漫画はストーリー性に富んでおり、人物の成長を描いているものが多い。主人公の日々の厳しいトレーニングと立ちはだかる様々な困難を乗り越え、最終的に強敵を打ち破る。たとえ失敗しても挫けることはない。また、「燃えろアタック」の小鹿純子のハリケーンアタックやまぐま落としといった必殺技、「キャプテン翼」のシュートでゴールに穴が開くというような主人公「現実では考えられない」描写も、読者にスポーツの魅力を感じさせ、「僕も、私もやってみたい」という強い願望を生むのである。

スポーツ政策であれスポーツ漫画であれ、常に青少年に大きな関心が向けられている。学校は体育の授業を設け、校内にはスポーツ設備が整えられ、傷害事故への処理や賠償法などについてもすべて法律法規で明確に規定されており、漫画に登場する主人公も必ず青少年がメインだ。子どものころ抱く興味、趣味は生涯ともにすることがあり、家庭教育などを通じて知らず知らずのうちに深い影響を与える。日本スポーツが良好な発展を遂げ、優秀な人材を輩出しているのは、こうして打ち固められていった社会基盤と密接な関係があるのだ。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月19日

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