トヨタが保有するレクサスブランドは現在、ドイツ自動車ブランドとの熾烈な競争に直面している。またレクサスのコアユーザーが、高齢化の傾向を示している。レクサスはこれらの不利な要素に対応するため、大胆に革新に取り組み、新製品を開発し、若者客を集め業績の盛り返しを図ろうとしている。米自動車業界誌「オートモーティブニュース」が7月13日に伝えた。
レクサスはこの10年間、世界最多の販売台数を誇る高級車ブランドであったが、運転手の意図せぬ加速によるリコールの影響、東日本大震災による生産の中断により、そのトップとしての地位はドイツ高級車ブランドに奪われている。
ドイツ高級車ブランドの購入者と比べ、レクサスの購入者は高齢化しており、所得も低めだ。レクサスの購入者の平均年齢は60歳で、ベンツやBMWなどは平均50数歳となっている。
さまざまな不利な要素があるが、新製品の開発を続け、若返り路線を歩んでいることから、レクサスの販売状況は好転しつつある。
レクサスの2014年第1四半期の販売台数は13万8689台で、トップのBMWを1万9000台、2位のベンツを1万3000台下回った。しかし自動車登録数を見ると、レクサスはドイツの高級ブランドと肩を並べている。これはレクサスブランドが、依然として歓迎されていることを意味する。
高齢者と若者を引きつけるため、レクサスは高齢者向けの高級路線、若者向けの性能路線を同時に歩んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月16日