2016年リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックのボランティア募集が始まってから8日間で、世界から6万人以上の応募者が集まった。意外なことに、ブラジルと万里を隔てている中国が、応募者数で世界2位の国になった。
今回の募集活動は8月28日に始まり、9月4日で1週目を終えた。リオ五輪組織委員会は、160以上の国・地域から6万人以上の応募があったと発表した。そのうちブラジル人が応募者の中心となり、全体の62%を占めた。中国は応募者数で世界2位となり、3204人が応募した。
リオ五輪組織委員会のウェブサイトは、「近年オリンピック・パラリンピックを開催した国では、開催国の人々を励ます五輪の影響が確認されている。中国はブラジルを除き応募者数が世界最多の国となり、3204人に達した。(2014年冬季五輪開催国の)ロシアからは2595人、(2012年夏季五輪開催国の)イギリスからは2318人の応募者が集まっている」と高く評価した。
ブラジルを除くと、中国が1位、米国(2874人)が2位、ロシアが3位、イギリスが4位となっている。
リオ五輪は計7万人のボランティアを集める。内訳は、オリンピックが4万5000人、パラリンピックが2万5000人。募集締め切りは、今年11月15日。リオ五輪はボランティアの種類を、翻訳、接待、運転手、助手、記者、医療スタッフなど500種類以上に分ける。
リオ五輪組織委員会でボランティア募集を担当する職員は、新華社の記者に対して、「応募者は世界で約30万人に達する見通しだが、最終的にボランティアになる7万人のうち約5%がブラジル人以外の外国人になる。ボランティアは宿泊費と交通費を負担しなければならない。外国人ボランティアはビザが無料だが、基本的なポルトガル語を話せなければならない」と述べた。
今回のボランティア募集は、3つの段階に分かれる。まずは8月28日から11月15日のオンライン募集期間で、五輪組織委員会は応募者の言語などの試験を実施する。次に、2015年に応募者の面接を実施し、最終選考を行う。それから、選考を通過したボランティアが、組織委員会からポルトガル語講座、勤務日の食事、現地の交通費、制服などを提供される。五輪閉幕後、ボランティアは証書を発行される。
2016年5月の時点で満18歳以上で、基礎的な教育(小中高)を受けており、開催期間中にボランティアとして働く時間があれば、応募資格を満たすことができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月9日