2014年9月5日、中秋節を控え、月餅市場は予想通り注目の的となっている。だが、今年の月餅市場では、例年には見られない密かな変化が生じている。
▼敬遠される高級贈答用月餅、団体購入やギフト券の販売激減
中央紀律検査委員会が今年、公文書を出して中秋節と国慶節(建国記念日)の公金による月餅贈答という悪しき習慣を禁止したことを受け、これまで「高級贈答品」としてお高くとまっていた高級月餅の身分は、凋落の一途をたどっている。昨年の市場でかなり下落した月餅の売上は、今年さらに落ち込み、市場から姿を消す状況にまで追い込まれたブランドもある。
南方日報の報道によると、広州市の月餅市場では、「今年の販売量は昨年比10%下落」と業界内で予測されている。販売価格は、コスト高の状況においても、10%下がっている。中秋節はまだ来ていないが、月餅の値引きはすでに始まっており、定価の2-3割という低価格で販売しているネットショップもある。
政府の施策によって、月餅の「過剰包装」が減少した以外に、「法外な価格の月餅」を贈答品として利用する風潮も効果的に抑制された。今年の市場では、大口の団体購入や月餅ギフト券の販売が激減の一途をたどる状況が定着してきている。消費構造の変化により、コストパフォーマンスが高い優良品質ブランドが、より多くの消費者に歓迎されており、単価が150元から300元(約2600円から5100円)の月餅が最も良く売れている。