中秋節が間近となっている。中国人ならば、中秋の美食と言えば伝統的な月餅を思い出すだろう。中秋節を祝うのは、中国だけではない。アジア諸国はそれぞれのやり方で満月を祝い、異なる食べ物を食する。しかし各国は月餅を食べずに、何を食べるのだろうか?
韓国と朝鮮のソンピョン
朝鮮は中秋節を「秋文節」、「秋夕」、「嘉徘」と呼び、元旦・寒食・端午と合わせて4大節句にしている。彼らはソンピョン(松餅)を各家庭で作り、おすそ分けをする。
ソンピョンは半月形で、米の粉を使い、小豆や栗、棗などを餡にする。蒸す時に松葉を敷くため、この名で呼ばれる。もち米、松の種、栗、棗、はちみつを使った八宝飯を食べる場合もある。夜は月を愛でながら、綱引きや相撲の試合、歌と踊りのショーを行う。女性はブランコ遊びをする。
同じ朝鮮半島に位置する韓国は、中秋節を「秋夕節」と呼ぶ。秋夕は韓国で最も重要な祝日の一つで、旧暦8月14日より全国が3連休に入りこの日を祝う。韓国の「秋夕節」では、祖父母の家に集い、祖先に祈りを捧げ、一家で踊りをし、月を愛でるのが最も重要な行事だ。女性は美しい伝統衣装を身にまとい、古い踏み板の遊びをする。
韓国にも独特な中秋節の食べ物がある。それは隣国の朝鮮と同じソンピョンだ。