日本政府、「噴火は予測不可能」
これほど大規模な噴火に、なぜ事前警報が出なかったのだろうか?気象庁の北川貞之火山課長は27日、御嶽山の噴火について記者会見し、「今回の噴火は事前に予知できなかった」と述べた。
今月以来、御嶽山の火山性地震が活発化しており、11日の1日だけでも80回以上の地震が発生した。しかし気象部門は、溶岩の上昇による山地表面の膨張を観測できなかった。
北川課長は、「地震の回数だけで噴火の前触れを判断するのは難しかった。火山は今後も噴火が続くと見られる。火口周辺の4キロ内に影響が及び、石が落ちてくる可能性もある」と分析した。
・現場
噴火後に昼が「闇夜」に
山頂付近の登山客は、「昼ごろに大きな音が聞こえ、火山から煙が吹き出し、辺りが闇に包まれた。登山客は慌てて下山するか山小屋に入った。一部の山小屋の屋根は、火山の石のせいで穴が開いた」と話した。
NHKの取材班は当時、8合目付近と山頂の間で番組を撮影していた。ある職員は、「石が飛ぶ音が聞こえ、硫黄の匂いがした。わずか数分で辺りは暗闇に包まれた。取材班は死の覚悟をした」と述べた。
69歳のカメラマンは毎日新聞の記者に対して、「ドカンという音とともに噴火し、花火のようだった。それから石がゴロゴロ転がる音が聞こえ、闇に包まれた。山小屋の人が懐中電灯を振って、他の人に避難するよう呼びかけてくれた。山小屋の中で、女性の登山客が恐怖のあまり泣き出した」と語った。
御嶽山の前回の大規模な噴火は1979年で、20万トンの火山灰が放出された。1991年と2007年にも、小規模な噴火が発生している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月28日