「中国は一分一秒を争って救助活動を展開している」。AFP通信は8日、中国の指導者が救助活動の展開に発破をかけていることを報じた。習近平主席は、傷ついた民衆の救助に全力を尽くし、被災者の避難と避難所の提供を適切に行うよう指示した。また李克強総理は、損壊した交通・電力・水利・通信などのインフラの修理を手配し、道路と通信をできるだけ早く復旧させるよう指示した。ロイター社の報道によると、雲南省政府はすでに緊急事態を宣言し、被災地に3200人の部隊を派遣し、600人からなる専門の救助隊も救助犬とともに派遣した。指示を受けた兵士らは即刻、テントや毛布などの救援物資を携え、被災地に向かった。8日午後から同夜までに、景谷県の被災地の道路と通信はほぼ復旧した。
今回の地震に海外メディアがこれほど関心を寄せた原因の一つは、中国南西部で強い地震が何度も起こっていることにある。AFP通信によると、雲南や四川の山間部を含む中国南西地区では地震が頻発している。雲南では今年8月初めに600人が死亡する地震が起きた。人口大省として知られる四川省では2008年5月の四川大地震で8.7万人の死者・行方不明者が出た。シンガポール紙「ストレーツタイムズ」は頻繁な地震活動について、印度洋とユーラシア大陸のプレートの衝突が原因だと分析している。ドイツのニュース番組は8日、地球のプレートの運動の観測は衛星を通じて可能となっているが、地球内部の深層構造に対する人類の理解はまだ浅く、地震予知に成功した国はまだないと紹介した。