ノーベル賞、日本人の受賞ラッシュの理由は?

ノーベル賞、日本人の受賞ラッシュの理由は?。 日本人科学者の赤崎勇氏、天野浩氏、米国籍の中村修二氏が今年のノーベル物理学賞を受賞したと伝わると、日本国内でセンセーションを巻き起こした…

タグ: 日本人,科学者,ノーベル,受賞

発信時間: 2014-10-11 13:40:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本人科学者の赤崎勇氏、天野浩氏、米国籍の中村修二氏が今年のノーベル物理学賞を受賞したと伝わると、日本国内でセンセーションを巻き起こした。

スウェーデン王立科学院が7日に受賞者を発表した当時、NHKでニュースが放送されていた。瞬時にして、各局のニュースの内容が受賞関連情報に変わった。NHKは9時の報道番組の中で、3人の科学者の全面的な報道を行った。日本の主要紙も8日に一面とその他の紙面を組み合わせ、この情報を大々的に報じた。これは京都大学の山中伸弥教授のノーベル生理学・医学賞を受賞(2012年)に続く快挙で、物理学賞の受賞は6年ぶりとなった。

湯川秀樹が1949年に物理学賞を受賞してから、外国籍の学者を含め、22人の日本人がノーベル賞を受賞している。2000年以降の受賞者は、14人に達する。川端康成、大江健三郎の文学賞、佐藤栄作の平和賞を除き、自然科学分野のうち10人が物理学賞を、7人が化学賞を、2人が生理学・医学賞を受賞している。日本人のノーベル賞の受賞が近年相次いでいるが、その原因を真剣に分析する時が来ている。

政府と企業が科学研究を重視

日本の近年の科学技術の発展を見ると、これを促す政策と投資が、日本人を科学技術の世界最高峰に押し上げる力強い支えになっている。1990年代中頃、日本政府は「科学技術立国」の戦略目標を立て、関連する政策を施行した。

日本は集団の革新を重視し、チームワークと協力を強調するほか、個人の革新の重視を始めている。特に若者の革新の精神を育み、彼らの革新的な構想を尊重することを強調している。日本の科学者の数は、米国に次ぐ世界2位になっている。

日本経済は近年低迷しているが、科学技術の予算は拡大している。日本の科学研究費は近年、GDPの3%以上を維持しており、先進国中トップだ。また日本企業も技術の研究開発を重視している。報道によると、日本の一部の企業の技術研究費は、企業の利益の約3割を占めている。これらの十分な支援により、日本の学術界は基礎研究の大きな進展を実現した。日本は理論物理学、生物技術、情報通信、ナノテク、新材料の研究などで世界トップクラスになっており、国際宇宙ステーションやヒトゲノム計画などの重大な国際科学研究計画に参与している。

日本政府は2001年3月、第二陣となる科学基本計画を発表し、50年内にノーベル賞受賞者を30人輩出するという野心あふれる目標を打ち出した。同年10月、日本人科学者の野依良治氏がノーベル化学賞を受賞した。野依氏は、日本政府のこの目標は「妄言」に過ぎないと述べた。日本人学者の近年の受賞ラッシュにより、日本政府はこの目標の実現に自信を深めている。

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