自国の伝統文化を重んじる日本だが、日本固有のものだと思いきや、実は外国生まれのものが多い。例えば「合羽(かっぱ)」という言葉は、ポルトガル語の「capa」を江戸時代頃に漢字で当て字にしたもの。今では「合羽橋」などの地名になっている。このように、舶来品いうイメージが無いものは他にもある。
ライブドアニュースは10月17日、アンケートサイト「みんなの声」で1万9208人を対象に実施された「外国生まれと聞いてびっくりなものは?」というアンケートの結果を紹介した。ランキング上位5つに選ばれた意外な外国生まれのものには、天ぷらなどが名を連ねた。
5位:花火(中国)
日本の伝統技術という認識が強く、外国から来たというイメージがない人もいるだろう。古くは室町時代の『建内記』に中国人が花火を行ったという記述があるほど歴史が古いからだ。その後、火縄銃で使われる火薬製造の技術が伝わり、日本でも花火が徐々に作られるようになった。江戸時代に戦乱が収まってからは、花火の専門業者なども現れた。1648年には、あまりにも花火が人気だったため、時の幕府が隅田川以外での花火を禁止したという歴史もある。これが現在の隅田川花火大会につながるというわけだ。
4位:とんがりコーン(アメリカ)
1978年の登場以来、指にはめて食べる子供が続出し、現在でも人気があるハウス食品のお菓子「とんがりコーン」。実はこのお菓子は、バーモントカレーなどのヒット商品を抱えていた当時のハウス食品が、アメリカの大手食品会社「ゼネラルミルズ」と技術提携した際、同社の代表的なお菓子のひとつ「Bugles」の技術を取り入れて作られたもの。「Bugles」で検索すると、とんがりコーンと全く同じ三角錐の形のお菓子を発見できる。確かに、とんがりコーンのCMはアメリカのとうもろこし畑などでロケをした映像が使われている。今や日本を代表するお菓子のひとつだが、元々はアメリカ生まれなのだ。