スパコンの競争が激化、各国の思惑とは?

スパコンの競争が激化、各国の思惑とは?。 最新版の世界スパコンランキングが発表され、中国の「天河2号」が33.86ペタフロップスの演算速度で連覇を果たした…

タグ: スパコン,日本,米国,世界一

発信時間: 2014-11-19 13:10:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

最新版の世界スパコンランキングが発表され、中国の「天河2号」が33.86ペタフロップスの演算速度で連覇を果たした。業界内の専門家は記者の取材に応じた際に、人々が関心を寄せる問題について答えを導き出した。

・スパコン技術に秀でた国は?

世界トップクラスのスパコンの開発について言えば、中国、米国、日本はこの能力を持っている。天河2号の主任設計士である盧宇彤氏は新華社の取材に応じた際に、「スパコンを巡る世界的な競争が長期化しており、各国が交替で首位になる状況が常態化する」と判断した。

今月17日に米ニューオーリンズで開かれた国際会議「SC14」で、世界スパコンランキング「TOP500」の最新版が発表された。そのうち半数弱の231台は米国製となった。中国の「選手数」は61台で2位、日本は32台で3位になった。

米国は依然としてスパコン強国であり、主導権を握り存在感を示している。中国計算機学界高性能計算専業委員会秘書長の張雲泉氏は、「米国の強みは、主にスパコンのコア技術、例えばプロセッサ、ネットワーク、システムソフト、並列プログラミング環境、基準の制定などにある。日本にも独自のコア技術があるが、日本製のシステムは往々にして割高で、市場化が困難だ」と指摘した。

張氏は、「中国のスパコンの全体的な開発能力はすでに世界トップレベルに達しており、国産プロセッサ、ネットワーク、システムソフトなどの面でも進展を実現した。しかしスパコンの活用の面を見ると、米国、欧州、日本がトップレベルとなっている。中国はスパコンソフト、特に商業用ソフトの面で大きく遅れている」と述べた。

・王座を伺う米日

TOP500の最新版は、スパコン界の権威ある「審査」だ。演算速度の実測値を基準とするTOP500は毎年2回発表されており、すでに20年以上の歴史を持つ。

盧氏は、「天河が首位になる前、米日の1位争いがすでに存在していた」と述べた。張氏は、「中国国防科技大学が開発した天河が登場すると、中米日の競争の段階に入った。ビッグデータがスパコンの重要な応用対象となる中、各国の競争が激化しようとしている」と予想した。

盧氏は、「米日は世界一を特に気にかけており、この称号を失えばすぐにでも取り戻そうとする。天河1号が2010年に初めて世界一になると、日本は福島原発事故などの不利な局面を迎えながらも、経費を緊急追加しスパコン『京』の開発を加速し、半年のうちに王座に上り詰めた。米日は関連する研究開発能力が低下しており、スパコン研究で連携の流れを示している。特にシステムソフトの開発で、双方は今年になり提携合意書を締結した」と説明した。

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