「ジャパニーズオンリー」は本当に外国人を差別しているのか?

「ジャパニーズオンリー」は本当に外国人を差別しているのか?。 日本の朝日新聞は今年4月28日、「『ジャパニーズオンリー』の張り紙に傷つく外国人」と題する特別記事を掲載した…

タグ: 日本,日本人,外国人 差別

発信時間: 2014-11-24 13:12:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本の朝日新聞は今年4月28日、「『ジャパニーズオンリー』の張り紙に傷つく外国人」と題する特別記事を掲載した。曰く、日本では北海道のパチンコ屋から沖縄のカラオケ店まで至るところで『日本人以外立ち入り禁止』の張り紙が張られている。東京や大阪も同様。これらの言葉が日本に来る外国人の心を傷つけている――というものだ。

果たしてこれは本当だろうか。筆者が調べたところ、この朝日新聞の記事の内容と実際の状況は異なるように思われる。朝日が取り上げた事例は日本で一般的なことなのであろうか?それは日本の新しい動きなのか?「ジャパニーズオンリー」という言葉は“攻撃性”を有しているのか?これらについては大いに吟味する必要があるように筆者には思われる。もっと言えば、日本社会で排他的ブームが起きている証拠はどこにも見当たらない。

日本のマスコミによれば、今年8月までに日本を訪れた中国本土からの旅行客は昨年の9割増に達していると言われている。しかし、彼らから“差別を受けた”という話は聞いたことがない。反対に“銀聯カードが使えます”との中国語の文字はどこの場所でも見ることができる。

ただ日本人には昔からのしきたりや民族性によって“排他的な気質”があることは確かかであろう。このことが今回の「ジャパニーズオンリー」と関係している――と思われる。

差別行為で『無観客試合』の処罰

今年3月8日、埼玉スタジアムで行われた日本Jリーグの浦和レッズとサガン鳥栖の試合で、レッズのサポーターが会場の入口に「ジャパニーズオンリー(日本人以外はお断り)」と書かれた横断幕を掲げた。この事件は大きな騒動にはならなかったが、敏感なマスコミが大きく取り上げた。

朝日新聞は「日本の多くの店や公共の場所で『ジャパニーズオンリー』や『外国人お断り』という張り紙が張られ、多くの外国人が気分を悪くし、日本人もあまりよくないと思っている」という記事を掲げた。そして実際に、北海道のパチンコ店、群馬県のパブ、愛知のクラブ、大阪の不動産屋、沖縄のカラオケ店などに「ジャパニーズオンリー」の張り紙があった、としている。

この朝日新聞の記事は海外のメディアでも注目され、『環球時報』も筆者に尋ねてきた。正直はこれには驚いた。私は長年日本で生活しているが、最近日本でそのような傾向が高まっているなどと感じたことがなかったためだ。 

ここで説明をしておくと、「ジャパニーズオンリー」というのは本来「日本語を話せる人に限る」という意味である。しかしマスコミはこれを混同して使っている。4月の『朝日報道』以降、私は沖縄で100名近くの地元の人や日本本土から来た人などに意見を聞いてみた。相手は公務員、サラリーマン、観光業者、自営業者、主婦、留学生、中国人などさまざま。その中で色々な職種でアルバイトする学生は「外国人観光客が増えているので、言葉が通じないなどの問題があります。しかし外国人を排除していることなど聞いたことがありません」と答えた。 

朝日新聞が取り上げた問題が日本に存在していないとは言えないが、それはあくまでも特別かつ個別の事例であろう。朝日の記事はその点で、報道の主旨が矛盾している。最も重要な点は、両者(レッズのサポーターと全国の飲食店)が同一時間や同一期間に発生したものでないということだ。この記事の発端となった浦和レッズのサポーターの不当行為は、Jリーグサッカー協会によって極めて悪質と判断され、無観客試合というJリーグ史上最も厳しい判決を受けているのである。

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