中国のネットテレビ「中国網絡電視台(CNTV)」のパンダ専用チャンネル(http://ipanda.cntv.cn/)が9日にアップグレードを行い、カメラを追加し、世界のネットユーザーに中国の「国宝」の生活を生放送している。
今回追加された生放送では、同チャンネルと世界最大のパンダ繁殖機構「中国パンダ保護研究センター」、世界で最も早く設立されたパンダ自然保護区「四川臥龍国家級自然保護区」の管理局が業務提携する。中国パンダ保護研究センター都江堰基地、核桃坪基地、および臥龍自然保護区屋外観測点に60台以上のカメラを設置し、そのうち11台を選びネット上で生放送する。
同チャンネルは成都・臥龍の2大パンダ繁殖機構と協力し、世界のネットユーザーに向けパンダの生活を生放送する。
臥龍はパンダの故郷であり、核桃坪基地の半野生化エリアに生活するパンダが、初めて生放送により人々の前に姿を現す。現地のパンダは主に野生化訓練を中心とし、その日常生活は野生のパンダと同じ内容となっている。ネットユーザーはパンダが竹林を歩き、笹を食べ、木に登り敵から逃げるといった行為を見ることができる。またパンダの赤ちゃんが母パンダに育てられ、日一日と成長する様子を見守ることができる。パンダの野性的で自然な一面を感じることができる。
同チャンネルはさらに臥龍自然保護区の標高約2000メートルに位置する紅路と臭水に生放送用の4台のカメラを設置する。ネットユーザーは屋内でもパンダの生息地の実情を知ることができ、別の野生動物の姿を見ることができる。さらに自分の目で、野生のパンダの活動を見る機会を手にすることが可能だ。
生放送のもう一つの見所は、都江堰基地の「スター」と呼ばれているパンダたちだ。そのうち最も有名なのは、ワシントン国立動物園で生まれ育った「泰山」だ。2010年に帰国してからも、米国人は泰山のことを気にかけており、毎年多くのファンが遠く離れた米国から見に来るほどだ。
同チャンネルは中国網絡電視台が2013年8月に公開した新メディア商品で、マルチターミナル・多言語によって世界のネットユーザーに真実の可愛らしいパンダの様子と、その保護の状況を伝えることを目的としている。同チャンネルは成都パンダ繁殖研究基地内の5ヶ所のエリアに28台のカメラを設置しており、そのうち最も素晴らしい瞬間をとらえた11台を選び、インターネットを通じてリアルタイムで世界各地に向けて公開している。
また同チャンネルの英語サイト(http://en.ipanda.com/)、新しい中国語交流サイトも同時に開設され、国内外のネットユーザーに利便性の高い交流・共有サービスを提供している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年2月10日