全世界の中国に対する関心が高まる中、中国の春節(旧正月)も世界で流行している。各国の指導者、NBA、欧州サッカー5大リーグの世界クラスのスター選手も祝辞を送り、動画を撮影し、CMに出演し、中国人に新年の挨拶をしている。太平洋のタヒチ島も島民に対して、赤い服を着用し春節の行進に参加するよう呼びかけている。放送から32年目となる春節聯歓晩会(年越し番組)がニューヨークのタイムズ・スクエアのスクリーンに登場し、インターネットを通じて世界に向けて初めて生放送されることになった。
米華字紙『僑報』は15日、「春節は華人のみならず、世界的な祝日になった」と報じた。放送から32年目となる中国中央電視台の春節聯歓晩会のCMが12日、初めてタイムズ・スクエアのスクリーンに登場した。米AP通信は、「中国の春節聯歓晩会は今年初めて世界に進出した。中国中央電視台は海外に放送権を提供し、複数の言語により海外に向けて放送する。またツイッターなどのSNSでも、生放送を予定している。中国が初めて海外に春節聯歓晩会をセールスしたが、これは海外の華人のみならず、中国文化を愛し、理解しようとしている外国の視聴者をターゲットとしている」と伝えた。
イタリア・ローマのサッカークラブは、ユニフォームに中国語で新年の挨拶をプリントした。中国に新年の挨拶をしているのはイタリアの選手だけではなく、ブンデスリーガのバイエルン、プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド、リーグ・アンのパリ・サンジェルマンFCの世界クラスのスター選手も、喜ばしい様子で未年を祝った。米国以外の最大の市場を開拓しようとしている米NBAも、多くのスター選手を使い、中国で過去最大の規模で春節を祝った。
米公共テレビ「PBS」は、「中国人の姿を世界各地で頻繁に見かけるようになり、各国も中国と共に春節ムードに染まっている」と伝えた。春節は15カ国で祝日とされており、米ニューヨーク州は中国の旧暦の1月1日を州の祝日として法制化した。多くの国では春節が休みにならないが、多くの都市は盛大なイベントを実施する。イタリアのトリノは8日、春節を祝う行進を行った。旧暦を廃止している日本でも、新潟市で中国の春節を祝う「春節祭」が催された。遠く離れた太平洋に浮かぶタヒチ島はこのほど、首都パペーテで公式の春節のイベントを開いた。現地政府は、全市民の参加を歓迎すると呼びかけ、出来る限り赤い服を着用し、祝日のムードを盛り上げるよう求めた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年2月17日