急速に発展する上海市の若きアニメーター、CGデザイナー、プログラマーは静かな開発室に潜み、古の中国の村にデジタルの命を吹き込んでいる。
中国トップクラスの芸術学校の卒業生が大半を占めるこのチームは3D製図ソフトを使い、廟・宮殿・宝塔を詳細に描き出し、本物さながらのパンダなどのキャラクターを作っている。
中国の制作者サイドは、ハリウッド映画のシーンを構築し、スタントマンを派遣するだけでは物足りなくなっている。彼らはバリュー・チェーンの高みに向かい邁進し、世界クラスの映画とアニメの開発・設計・制作に力を貸そうとしている。彼らは創意の中でより重要な役割を演じ、経済・芸術面で多くの収穫を手にしようとしている。
「カンフーパンダ3」は、米ドリームワークスと中国の提携先「東方夢工廠」にとって初の共同制作作品だ。
この来年公開のアニメーションで、前者はアイデアと設計を担当し、後者は中国的な元素の追加、ストーリーボードの制作、一部の3DグラフィックのCGを担当する。米国企業にとって、この業務提携は新たな人材資源を利用し、中国文化に対する理解を深める機会になる。業務提携により、ハリウッド映画はさらに規制の厳しい中国市場への進出が容易になる。この市場は今後数年内に米国を抜き、世界最大の映画市場になろうとしている。
中国の主要映画制作会社は、すでに一定規模をなしている。上海電影(集団)有限公司の任仲倫総裁は、「当社は最終的に世界に進出する」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月7日