458人の乗員を乗せた客船が6月1日21時28分頃、湖北省監利県を流れる長江で沈没した。長江航務管理局や長江海事局などの部門が、救助活動を展開している。船名は「東方之星」で、南京から重慶に向かう途中だった。乗客は406人、旅行会社のガイドは5人、船員は42人。北京時間6月2日午前9時39分まで、11人が救出され、1人が死亡した。
沈没事件の発生後、習近平国家主席は直ちに重要な指示を出し、現場に作業チームを派遣し捜索活動を指揮するよう国務院に求めた。湖北省、重慶市および関係者は全力で捜索活動を展開し、善後処理を適切に行なっている。李克強総理は直ちに交通運輸部などの関係者に対して、集められるだけの力を迅速に集め、一秒を争い捜索を急ぎ、死傷者数を最小限に抑え、救助された人員を直ちに治療するよう指示した。湖北省は水上捜索一級緊急対応を始動し、水上捜索指揮部を設置し、急ピッチで救助活動を開始している。交通運輸部も直ちに一級緊急対応を始動し、沈没事故の緊急始動チーム第1回会議を開き、直ちに緊急対策を実施した。
救助された船長と機関長によると、客船は航行中に竜巻に襲われ、瞬時にして沈没したという。
新華社の記者が中国海上捜救センターから得た情報によると、航路部門の捜索活動により沈没船の位置が特定された。事故水域の水深は約15メートルで、沈没船の船底が水上に浮上している。事故水域にはすでに、標識が設置されている。2日9時現在、長江幹線水上捜救協調センターは34隻の公船、事故水域を通りがかった複数の船舶を動員し、現場の捜索活動を展開している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月2日