米ウォルト・ディズニーは6月30日より、フロリダ州オーランドおよびカリフォルニア州アナハイムのディズニーランドで、入場者の自撮り棒の持ち込みを禁止すると宣言した。7月1日からは、中国香港および仏パリのディズニーランドでも禁止となる。
ディズニーランドの広報担当者は、「当社はすべての入場者に優秀な体験をもたらそうとしている。しかし残念なことに、その他の入場者にとってもディズニーランドの施設にとっても、スマホユーザーが使用する自撮り棒が重大な安全リスクになりつつある」と述べた。
ディズニーランドはこれまで自撮り棒の持ち込みを認め、遊覧車や娯楽施設の利用時のみ禁止としていたが、一部の入場者が規則に違反した。ディズニーランドのジェットコースターで、ある入場者が今週水曜日自撮り棒を使用したためアトラクションが一時停止となり、その他の入場者を失望させたばかりだ。
ディズニーランドの入園ゲートの警備員は来週より、自撮り棒をゲートに預けるよう求めるか、ホテルか交通機関に直接送り戻すという措置を講じる。
全世界の多くの公共の場で自撮り棒の使用禁止が広がっている。これは主に人の安全問題への懸念からだ。
米国の数十の博物館は今年3月、来館者の自撮り棒持ち込みを禁止した。閉鎖的な環境である博物館内で、自撮り棒がその他の来館者や芸術品の安全を脅かすと判断されたからだ。
フランスのヴェルサイユ宮殿、ローマのコロシアム、全世界の有名なコンサートは、自撮り棒の持ち込みを禁止した。
米国の水族館「シーワールド」は、公園内での自撮り棒使用を認めるが、動物の生活エリアの見学中や、遊覧車の乗車時には禁止とした。
アップルは毎年恒例の開発者向けイベントで、自撮り棒の持ち込みを禁止した。
世界的に有名なテニスのウィンブルドン選手権も、今年から自撮り棒を禁止した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月30日