MH370便の残骸が発見か、「身元特定」は数週間後に

MH370便の残骸が発見か、「身元特定」は数週間後に。

タグ: MH370便 レユニオン島

発信時間: 2015-07-31 13:35:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

これまで名前さえ知られていなかった南インド洋の小島「レユニオン島」が、30日に世界的に有名になった。このフランス領の島の浜辺で、マレーシア航空370便(MH370便)の機体と思われる残骸が発見された。本件は国際社会に激震をもたらした。同機が「突如消失」してから約17ヶ月が経過している。捜索活動の範囲が拡大されたが、実質的な進展が見られず、多くの人はこれが永遠の謎になることを懸念していた。レユニオン島で発見された機体の残骸により、MH370便の謎が解けるという希望がもたらされた。

レユニオン島の「驚異的な発見」は29日に起きた。MH370便を巡る議論を引き起こしたのは、29日付ニューヨーク・タイムズの記事だ。米国の調査員は、レユニオン島で発見された航空機の残骸を、MH370便のものと結論づけた。この記事が世界に激震をもたらしてからまもなく、ニューヨーク・タイムズは米国の調査員の「結論」を修正した。残骸はボーイング777型旅客機のもので、MH370便である可能性が高いというのだ。

仏AFP通信の29日の報道によると、この残骸は全長約2メートルの大きさで、「BB670」という記号が判読でき、翼の一部と見られる。この残骸にはボーイング777のフラッペロンの特徴があり、レユニオン島で浜辺を清掃していた現地人によって発見された。ある目撃者は、「貝殻に覆われていたので、長い間海の中にあったのではないか」と話した。フランス領レユニオン島はインド洋南西部の火山島で、マダガスカルから東に650キロ、モーリシャスから南西に190キロ離れている。レユニオン島は、MH370便の捜索範囲から4000キロ離れている。しかしウォール・ストリート・ジャーナルは、「潮の流れと1年以上の時間の経過により、レユニオン島に残骸がたどり着いた可能性がある」と報じた。

マレーシアのリオウ・ティオンライ運輸相はニューヨークで、捜索チームをレユニオン島に派遣したと表明した。マレーシア航空は、この残骸をMH370便と断定するのは時期尚早とした。しかしマレーシアのカパラウィ副運輸相は30日、ロイター通信に対して、「レユニオン島で発見された航空機の残骸は、ボーイング777型であるとほぼ断定できる。これは捜索担当者が私に伝えたことだ」と話した。

ボーイングは、捜索活動に協力するため、専門的な知識を共有し分析を行いたいと発表した。

しかし専門家は、「1年以上の隔たりがあり、残骸の位置も航空機が消息を絶った場所から遠く離れているため、すべての技術分析が極めて困難になる」と指摘した。フランスの捜索担当者は、「残骸の出処を特定するためには数週間の時間がかかる。仮にMH370便であることが確認された場合も、付近で旅客機のその他の部分を見つけることは難しい。海は巨大なピンボールのようなもので、残骸が広いエリアに分散している可能性があるからだ」と述べた。

クアラルンプールから北京に向かったMH370便は、昨年3月8日未明に行方不明となった。交信が途絶えた位置は、マレーシアのペナンから370キロ離れたアンダマン海。同便には227人の乗客が搭乗していた(うち153人は中国大陸の乗客)。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年7月31日

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