日本に対しては多くの人は複雑な感情をいだきやすい。歴史問題があるためだ。しかしその一方で消費者の立場からすると、いまや世界は日本製品なしに暮らしていくことはできない。カップラーメン、携帯ラジオ、ウォークマン、デジカメなど、日本が発明したデジタル映像や家電はこれまで大きな貢献を果たしてきた。
インターネットの時代に入り、アメリカがハイテク技術の覇者となった。電子製品、スマート機器・アプリ、ゲーム機器、イノベーション機器のいずれの分野においても日本を越えた。デジカメやPS4(ゲーム)を除いて、かつてのソニーのウォークマンのような一世を風靡したような製品は現れないであろう。しかし不思議なことだが、そのローテクの国、日本が世界の国からうらやましがられている。
日本でタクシーに乗ると、白い手袋をはめ制服を着た運転手が礼儀正しく、自動ドアを開けてくれる。しかし彼らはGPSなどは使わない。世界で普及している配車アプリも日本には無縁の存在だ。
また日本への旅行者のお土産一番人気はトイレの“便座”である。日本のショッピングセンターや空港ではたいてい暖かい便座とウォシュレットが待っていてくれる。もちろん防臭にも気を使っている。こうした“トイレ文化”は日本家電の独特なものだ。
日本では公衆トイレも人に暖かい。ベビー用のトイレがたいてい備え付けられているほか、障害者用のトイレには自動センサーが取り付けられている。
自動販売機も日本独特のものといえそうだ。カップラーメンの販売機には熱いお湯が出るようになっている。またその隣にはイスが置かれており、いつでも座って食べることができる。
このほか駐車場に車を入れるときも、とても便利に設計してある。自動回転装置があるのでバックさせる必要がないのである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月23日